ミジンコにおける生活史形質トレードオフを駆動する撹乱RNAの特徴付け

加藤 泰彦

加藤 泰彦

大阪大学大学院工学研究科 准教授

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 生物が環境に適応する上では、限られた資源をどの生活史形質に配分するかが鍵となります。寿命が短縮すると、休眠や防御、生殖様式の転換といった適応形質へ資源配分が移ることが知られています。このような生活史形質のトレードオフは、植物から動物まで広く認められています。

 本研究では、淡水生態系に生息する動物プランクトン・ミジンコを用い、RNA結合タンパク質(RBP)による抑制から解放されることで短命化を引き起こす寿命perRNAを同定します。さらに、その一部が単為生殖から有性生殖への生殖様式転換の制御に転用されているかを明らかにし、perRNAが駆動する生活史形質のトレードオフの分子メカニズムを解明します。併せて、摂動実験とRNA二次構造解析により各perRNAを特徴付け、資源化します。