老化速度の種差・系統差を生み出すperRNAの同定とその制御機構の解明

石谷 太

石谷 太

大阪大学微生物病研究所 教授

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 地球上の生物の老化速度は、どうして種や系統によって異なるのだろうか?本研究では、老化を加速する機構として、生体機能を低下させる「撹乱RNA(perRNA)」に着目する。我々は現在までに、寿命が異なる動物の比較解析を利用して老化速度を加速するperRNAの候補を見つけており、このperRNAのゲノム編集によって小型魚類の老化速度と寿命を制御することに成功している。

 本研究では、この独自の知見を基盤として、未知の老化加速perRNAを探索し、そのperRNAが加齢の過程で どのように制御され、さらに全身の老化をどのように制御するのかを明らかにする。また、領域内連携でバイオインフォマティクス解析などを行い、老化加速perRNAとその機能と制御が生物の進化過程でどのように変容したかや、生物の老化速度の規定に寄与しているかを検証する。これにより、老化加速perRNAという新概念の提唱を狙う。