2025年7月24~27日に朱鷺メッセ(新潟)で開催された第48回日本神経科学大会において、本学術変革領域共催シンポジウム「The Role of LINE-1 Retrotransposons in Neuropsychiatric Disorders: Contrasting with Pathogenic Mechanisms in Cancer」を開催しました。本シンポジウムでは、レトロトランスポゾンLINE-1の転移制御メカニズムに関する最新の研究成果を共有するとともに、がんにおける病因・病態との対比を通じて、精神・神経疾患における新たな病態理解の可能性について活発な議論が交わされました。
【オーガナイザー】
岩本和也(熊本大学)、中島欽一(九州大学)
【シンポジスト】
- 三好知一郎(理化学研究所)
「増殖環境下におけるヒトLINE-1レトロトランスポゾンの制御機構」 - 安田法子(九州大学)
「ストレス環境下におけるLINE-1の動態とがんの適応戦略」 - 岩本和也(熊本大学)
「母体免疫活性化による転移因子LINE-1の転写・転移活性の変化について」 - 大木伸司(国立精神・神経医療研究センター)
「神経変性疾患における神経細胞死の原因としてのLINE-1脱抑制の多様な関わり」 - 中嶋秀行、中島欽一(九州大学)
「内在性DNAリガンドを介した自閉スペクトラム症モデルに共通する病態形成メカニズム」
